2013年9月9日月曜日

Adieu


信子さんは80歳をとうに過ぎた美しいお友達で
会うといつも
ちょっとした素敵なものをプレゼントしてくれました。
レトロな配色の折り畳み傘
見た瞬間私を思い出したと言うレオタード
セルロイドのアンティークネックレス
とても可愛いけれど爪が切れないアリスの爪切り

とても可愛いけれど
あまりの使いづらさに手放してしまった計量カップは
同じ物が信子さんからプレゼントされて
また私の手に戻って来ました。

先日数年ぶりに、
信子さんにもらった折り畳み傘をさしました。
その傘をさしながら信子さんを思い出したので、
友達に彼女の事をつらつらと話しました。

美しくないものは嫌。
と日頃から静かに豪語する信子さんが
強く美しい女性だったということなど。

その翌日
京都の友人から
信子さんが逝去されたとの訃報が届きました。

「無宗教で葬儀屋がきらいだったからお葬式はしないけれど、
 棺は白百合で埋めてほしいとのご遺志で、
 最期までスタイルを貫いておいでです。」

ひとが亡くなるときには
生き様がみえるものだと、最近思います。

お別れの挨拶に、京都まで行きたかったのですが
白百合に包まれ美しく安らかな信子さんが目に見えるようで
安心して遠くからお祈りさせていただきました。


ご冥福をお祈りします。


machiron

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