2015年12月11日金曜日

La vie dois être pittoresque

世の中には、いろんな
インテリアやファッションのテイストというものがありますね。

素朴な質感の白い壁に
作家モノのシンプルな家具
真鍮のちいさなシェードの白熱球ペンダントライト
みたいなシュッとした感じだと
"オシャレカフェ"的シンプルだったり

そんなの通り越して話題になっているのが
ミニマリストという
極限まで物をもたないようにするライフスタイル。
そんな人たちもいるんですね。

そのようなシンプルなスタイルを
またはその他自分と異なるいかなるスタイルも
否定するつもりはまったくありませんが

自分自身は、
木や布や毛糸などの柔らかく有機的なもの
ありとあらゆる色の中から
美しい組み合わせを発見する喜び
そういった事柄に囲まれて生活したいと
無意識に思っている
ということに最近気付きました。

"ときめくかときめかないかで捨てるか捨てないかを決める"
という方法を最近よく耳にしますが
ときめく物ばかりを身の回りに置けるのは
幸せな事ですね。

シンプルで色彩や明暗に強弱のない環境にいる子供は
色彩感覚が育たないそうです。
色の洪水から、素敵な色合わせを考えたりして
育っていくものなんですね。
美しいもの、好きな物だけ吟味して手に入れるようにすれば
後でいらないから捨てないと、などということになりません。
1シーズン着なかった服もありません。

こうして、言い訳をして物が増えてゆくわけですが。

ちょうどそんな事を考えている時に
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
を読み始めました。
まだあまり読み進めていませんが、
まるで誰かが
冗談で村上春樹風の文章を書いているのかと思うほど
王道の"村上ワールド"が見られるシーンがあって
いろんな意味で胸が躍りました。
色んな事が手に着かなくなるので、あまり読まないようにしています。


machiron

2015年10月14日水曜日

Le signe de l'automne


庭の金木犀を玄関に飾りました。
季節を感じられる花は
一年を通していろいろありますが
こと金木犀は香りが強いので
はじめての金木犀がどこかで咲くと
「今日から秋!」と
視覚だけでなく嗅覚からも
季節を感じることができます。

このブログはあまり更新されていませんでしたが
ちょうど1年前の今頃、
"金木犀はじまりました"というエントリーを
投稿していました。
どうやら私は
毎年金木犀の香りによって興奮しているようです。

思い返してみると
ヨーロッパでは金木犀を見た事がありませんでした。
フランス語で何ていうのかな、と辞書を引いてみると
Olive odorante (香るオリーブ)と書いてありましたが
そんなざっくりとまとめていいものか?
ともう少し調べてみると
そういえばRoger&Galletのシリーズで
みたことがあった
Fleurs d'osmanthusというのが
金木犀のことでした。
Roger&GalletのFleurs d'osmanthusシリーズはこちら。

そこかしこに金木犀の花が咲いて
秋を感じられるというのは
日本ならではなのですね。
原産地、中国の秋も金木犀が香っているのでしょうか。

machiron

2015年9月13日日曜日

ongles


久々にジェルネイルしました。
水仕事をしても
爪がふやけて割れたりしないので
やはり安心です。
深爪限界まで削ってから
クリアのジェル。
自宅でケアしています。

数年前までは
10の小さなスペースのために
デザインを考えるのが
楽しかったけれど
ふと我に返ると
何にも無しがいちばん
というところに行き着きました。

machiron

2015年4月24日金曜日

Livre inattendu

昨日、久しぶりに
大型書店に行きました。

目的が決まっていたし
閉店時間も近かったので
楽しすぎて数時間過ぎてしまう
というようなことはなかったけれど

洋書の棚に
ミュシャの画集が置いてあって
かなり心揺れました。
輸入版なのですが
解説も読み応えがありそうだし
しかもセールになっていて
びっくりするくらいお手頃価格でした。

だいぶ迷いましたが
優先順位が。。。

諦めて、本来の目的の本を手に取ると
そちらは予算オーバーでした。

しょんぼりして
今日は何も買わないでおこう
と決めた瞬間に
LIFEのオードリー・ヘプバーン特集号が
目に入ってしまいました。
しかもこちらもセールで


結局、いつもと同じように
今はいらない本を買ってしまいました。

名古屋JR高島屋の三省堂、
とても良いですね。

今度ミュシャの画集を
もう1度眺めにいこうっと。

machiron

2015年3月24日火曜日

Coincidence3 - Sympathy & telepathy

私が着物を着たいと思ったきっかけは
大切な友人の結婚式に出席した事でした。

フランスでの結婚式に
私はワンピースで出席したのですが
彼女の親戚の皆さんは一同、
和装で出席されました。

フランス人である新郎側の参列者は
もちろん皆ドレスにスーツ。
女性は正装なので帽子をかぶっていて
まるで映画のシーンのように
とても美しかったです。

けれど、着物の醸し出す
帯結びの素晴らしさ
柄合わせの意外性
素材の迫力は
ドレス姿のフランス人達が霞むほどの
圧倒的な美しさがあると感じました。
日本人に生まれたなら
着物を着るべきだ、と
その時強く思ったのです。

数日前、
その結婚式に出席されていた
大切な友人のお母様に
手紙を書こうと思い立ちました。
お母様に最後にお会いしたのは
もう2年近く前のこと。
久しぶりにご挨拶を、
と思ったのですが

どうも季節に合った
丁度良い便箋がなかったので
また便箋を買ってからにしようと
その日は床につきました。

そうしたら翌日
店を開店してすぐに
そのお母様と
結婚式にも出席されていた
友人の叔母様おふたり。


私の店に来るために、
他に別段用もないというのに
わざわざ朝から
着物を着てくださいました。

ただただ、かんげき。


あまりにすごいタイミングだったので
びっくりし過ぎて緊張して
あまりたくさんお話できませんでしたが
手紙に書こうとしていた近況報告など
直接お話できて
本当によかったです。

虫の知らせという言葉は
良い事にも使えるのでしょうか?
理屈では説明できない何かの力
きっとあると思います。

machiron

2015年2月17日火曜日

Coincidence 2

2006年京都。
私は染物屋の離れで
町家を改築したギャラリーのような場所で働いていました。

8月の暑い日、
染め工房からの内線電話が鳴って
社長が私を呼んでいます。
「あのなぁ、なんや、外人さんがなぁ
 何いうたはるかようわからへんけど
 あんたを探したはるみたいやし
 そっちへ行ってもらうからな」

私を捜している外人さん?
そう思った瞬間
町家の階段をトントンと上がって来たのは
以前の投稿で紹介した
アンジェリーナ先生でした。

「Makiko!!!!!!!ヒサシブリ!!!!!!!!!!!」
「???????」
混乱して言葉が出ない。。。
数秒固まったのち、感動の再会のハグ!

当時もe-mailは普及していたけれど
アンジェリーナはメールアドレスがなく
八瀬で旦那さんに遭遇した後も
私たちはいつも手紙で文通していました。

旦那さんに長期京都ツアーの仕事が入ったので
アンジェリーナも子ども達に日本を見せたくて
一緒に日本に来ることに決めて
京都ならMakikoがいる!と
真っ先に私に連絡しようとしてくれたのだとか。

ところがその後私が引っ越してしまったので
連絡が取れないまま日本へきて
京都にいるということだけを頼りに
通っていた中学に連絡を取ったりして
やっとの思いで私の勤務先がわかって
会いに来てくれたのです。

(なぜ勤務先がわかったのかは、忘れました)

これだけでも感動的なのですが

びっくりしたのはここからで。。。。

2ヶ月ほど前から
旦那さんが添乗員として日本中を旅している間
町から少し外れた左京区にある、
夫婦が離れを改装して経営しているB&Bに
娘ちゃん2人と一緒に滞在していて
ずーっと私を探し続けて
帰国数日前にやっと発見したのだとか。

そうだったの!
見つけてくれて本当によかった!
日本は楽しめた?居心地はいい?
私の通っているバレエ教室のすぐ近くにもそういう感じのB&Bがあるけど
すごく素敵だよ!

というと、
「私たちが滞在しているB&Bの近くにもバレエ教室があるよ。
そのバレエ教室では今バレエ劇のピーターパンの稽古をしていて
わたしの子供たちが毎週1回稽古を見学するのを楽しみにしているの。
舞台の本番前に帰国しないといけなくて
フック船長と海賊たちの役は大人が踊るから
ジュニアクラスの稽古を見学している子供たちは
大人クラスのフック船長に会えなくて残念がってるの。」

私はこの話を、途中から
鳥肌でゾワゾワしながら
聞いていました。

なぜなら、そのフック船長役は

私だから。

その夏、私は
週に5日か6日程もそのバレエ教室で稽古をしていて
そのうち2,3回はピーターパンで大人が踊るフック船長役の稽古をするために
ジュニアクラスの稽古にも少し参加していました。

稽古場を出たらすぐ見える程近くにあるB&Bに
2ヶ月もの間滞在していて
しかも週に1度は稽古を見学していたにもかかわらず
週に5日も通っている私と顔を合わせることなく
帰国数日前にやっと私に遭遇。

ジュニアクラスの稽古で
ピーターパン見学
   ↓
終わったらB&Bに帰る
   ↓
私が大人クラスの稽古に早めに来て
始まる前に子供と一緒に
フック船長の稽古をちょっとだけ合わせる
   Ⅱ
ニアミスですれ違い!

というのをずっと続けていたのです。

そういえばバレエの先生が
アメリカ人の親子が稽古を見学に来るって言うたはったっけ。。。
まさかそれがアンジェリーナだとは。

そして仕事の後、
彼女が娘ちゃん達と滞在している
そのB&Bにお邪魔して
夜中まで色々話をしました。
その時私も彼女も人生の大きな転機にあって
数日後、彼女は帰国。
その数週間後に私はフランスに移住。

あれからもうすぐ9年が経ちます。
数年前に私は
彼女の転機の足跡を見つけたけれど
お互いが転居を繰り返したりして
連絡が取れなくなってしまいました。

9年目の今、また連絡を取ろうと
今度は私が彼女を探しているところ。

machiron